祖父の姉。

2週間程前、祖父の姉に会いに前橋に行ってきました。

昨年3月の震災で、身寄りのない自分の身を案じた彼女は近辺整理を始め、養護施設に入る準備を進めています。

そんな祖父の姉に姪である私の母と母のいとこが呼び出され、諸々大人の会話なんかをしに呼び出されたところに、私もくっついて行きました。

おそらく子供の頃以来2度目の祖父の姉です。

子供の頃の印象はにぎやかなおばあさん、およそ20年の時を経て再会した祖父の姉はとても小さくなっていました。

しかし、頭の回転がもの凄く早く、トークのキレは若い人より格上です。さすが長年1人で小料理屋を切り盛りしてきただけあります。

母たちの手みやげを見て一言、

『お菓子は要らないよ、現金ちょうだい』

こんな事はさらっと言えて回りを笑いの渦に巻き込むのはきっと彼女の才能です。

私の祖父兄弟は皆個性が強過ぎて仲がよくありません。良く無いと言ってしまえば語弊があるかもれませんが、うまくコミュニケーションをとる事が出来ない人達です。

でもハナシ口調、仕草、癖、見れば見る程皆似ていて、母、叔母、私は『あれ?この言葉、どっかで聴いた様な・・・。』

が幾度と無く出てくる出てくる、やはり兄弟は兄弟なのです。

憎まれ口を叩き合っていても何処かで心配し合っているのです。皆素直じゃないのです。正直全員ひねくれ者です。

今回会ったらもう2度と会う事も無いかもと思っていた祖父の姉ですが、今回再会して大ファンになりました。

帰り際、自分の祖父母にもした事の無いハグでお別れ。
毎週でも会いに行きたいくらい愛おしい人が出来ました。

長生きして欲しいな。
また美味しい料理を食べさせて欲しいな。

おしまい◎